ずいずい随筆 過去
2010年02月05日
ふと思い立って禁煙を始めてから、三週間が経ちました。普段はもう煙草を吸いたいという欲求を感じることもなくなり、何とかこのまま禁煙を続けられそうです。ただ、未だに他人が煙草を吸っているところを見ると、美味しそうだなあ、と思ってしまうので、飲み会などで酔っ払い、うっかり気が緩んで誰かから一本もらう、ということはあり得るかもしれません。それにしても、僕は一日にチェリーを二箱吸うくらいのヘビースモーカーだったので、最初のうちの禁断症状は半端じゃありませんでした。一番酷かったのは二日目で、手足の先は痺れる、頭がぼんやりする、ずっと下痢状態が続く、起き上がる気力も出ない、などという散々な状態になり、ずっと横になって過ごしていました。煙草を吸いたいという猛烈な欲求を抑えるために、ミネラルウォーターをがぶがぶ飲み、フリスクを口に放り込み、ガムを噛み、酢昆布を食べ続けました。都こんぶは美味しいですね。ともかく、過酷な禁断症状を乗り越えて、普通の紙巻き煙草に対する未練はほぼ断ち切れているのですが、パイプ煙草については、いずれまた味わってみたいなあと思っています。 たぶん喫煙者の方のほとんどが、紙巻き煙草を肺喫煙していると思うのですが、それだけでは煙草の本当の味を知っているとは言えません。そもそも肺喫煙というのは戦後に生み出されたごく歴史の浅い吸い方であって、本来は口腔喫煙が正しい煙草の味わい方なのです。大昔から人々に親しまれてきた煙草の本当の味は、パイプ、葉巻、あるいはピースなどの両切り煙草でなければ味わえません。もし興味がありましたら、ネットなどで正しい吸い方を調べて、ぜひ挑戦してみてください。などと偉そうなことを言っていますが、僕も結局はパイプ煙草を上手く吸えないままだったんですよね……。以上、禁煙三週間目のよしなしごとでした。
2009年10月16日
僕はマンションの家賃を近所に住む大家さんへ直接払いに行っています。今月もまた、いつものように家賃を払いに行ったのですが、そこで僕を一目見た大家さんは、「最近太りましたか?」と聞いてきました。確かにこの頃は常に体重が微増傾向にあったので、恥ずかしさを覚えながら「ええ、まあ」と答えました。しかし、自宅に帰ってふと疑問に思ったのは、僕は結構太ったり痩せたりを繰り返す体質なのに、大家さんに太ったことを指摘されたのは今回が初めてだということです。大家さんの目に余るほどデブになっていたということなのかもしれませんが、自分ではそんなに急激に太ったという意識はなく、とりあえず風呂場の鏡で確かめてみることにしました。すると、鏡を覗き込んでびっくり、両頬がぱんぱんに腫れているではありませんか。まるで顔が一回り大きくなったようです。これなら、大家さんが思わず「おいデブ」と呼びたくなるのも不思議ではありません。なぜ頬が腫れてしまったのかについては、明確な心当たりがありました。最近、近所のスーパーで最高に美味しいスルメを見つけてしまい、毎日朝から晩まで食べていたせいでしょう。 あれだけ頬筋を酷使していれば、腫れ上がらない方がおかしいのかもしれません。というわけで、泣く泣くスルメを自分に禁じまして、三日ほど経ったところでようやく頬が元通りになってくれました。みなさんもスルメの食べ過ぎには気を付けましょう。
2009年09月14日
 今年の夏は駆け足で、というよりも猛ダッシュで去っていってしまった気がします。 ここしばらく、法事に出席するために帰省していたのですが、夜になるとタオルケットを体にかけただけでは寒くてとても寝られず、毛布を被ることになりました。 東京へ戻ってくると、冷え込みはそれほどひどくはありませんでしたが、日が暮れると盛んな虫の音が聞こえてきて、もう秋になってしまったんだなあと感じます。 僕の作品を幾つか読んで下さった方は「こいつ絶対に夏が好きだろ」と思われるかもしれません。 実際、まさにその通りで、毎年夏が来るとそれだけで妙に嬉しくなってしまいます。 ただ、夏が来たからといって特に活動的になるわけでもなく、ほとんど部屋に籠もりっきりで過ごすのに変わりはないのですが。 ともかく、涼しい季節を迎えて過ごしやすくはなりましたが、やはりどこか寂しさを感じてしまう今日この頃です。
2008年11月5日
以前、千葉方面へ旅行したとき、たまたま海沿いの小さな町にある魚市場に立ち寄り、 イカの一夜干しを買ったことがありました。帰宅してさっそく炙って食べてみると、 これが実に美味しくて、あっという間に購入した二杯を食べきってしまいました。 いつか再び千葉に行くことがあれば、ぜひまた一夜干しを買いたいものだと思っていたのですが、 つい先日、近所のスーパーに立ち寄ったとき、ふと魚介類コーナーで生のスルメイカが売られている のに目を止めました。そうだ、イカの一夜干しが食べたければ自分で作ればいいんだ、 と思いついた僕は、喜び勇んでスルメイカを購入しました。もちろん一夜干しの作り方などは 全く知りませんでしたが、適当に干しておけば何とかなるだろう、と安易に考えての行動です。 家に戻ってさっそくネットで検索してみると、やはり一夜干しの作り方はそう難しいものではなく、 ワタを取り除いて塩水に浸ければ、あとは風通しの良い場所に吊しておけばいいということでした。 イカを吊す道具も洗濯物干しを使えばいいということなので、僕は涎を垂らす勢いで一夜干し 作りに取りかかったのでした。切れ味の悪い包丁でワタを取り除くのに多少は苦労したものの、 すぐに下準備を整えることができて、後はベランダに干して一晩待つばかりという状況になりました。 異変が起きたのは、ベランダにイカを吊して一時間ほど経ったときです。夜中ということでベランダに 通じるガラス戸のカーテンを閉めていたのですが、カタリ、と妙な物音がしたのです。何だろうと思って 怖々カーテンを捲ってみると、そこにはベランダの手すりに乗って懸命に前脚を伸ばしている野良猫の姿が。 もちろん狙っているのは吊されて揺れるイカです。慌てて窓を開けると、猫はびくりとしましたが、 それでも逃げ出す気配はありません。ふつうなら目が合っただけでも逃げ出しそうなものなのに、 ここまで踏みとどまるとは、猫にとってよほどイカが魅力的なのでしょう。しかし、僕だって負けないくらい イカに魅力を感じているので、ここで横取りされるわけにはいきません。戸を開けて一歩踏み出すと、 さすがに猫はひょいと逃げ出しました。それでも、少し離れた場所で未練がましそうにイカを見つめています。 ちょっと気の毒になったので、一緒に買ってきていた鰹の刺身を二切れだけとってきて、ベランダの手すりの 上に置いておきました。一度は姿を消した野良猫でしたが、翌日確認してみると、ちゃんと刺身はなくなって いました。それはともかく、問題はイカを干す場所です。ベランダに吊しておけば何度でも狙われ続けるに 違いありませんし、徹夜で見張るような根性もありません。そこで仕方なく、風通しが悪いのは承知の上で 浴室に吊しておくことにしました。ああイカ臭い。が、ぐっと我慢して翌朝を待つことになりました。 次の日、目を覚ましてさっそくイカを確かめてみると、どうもぐんにょりと湿っていて一夜干しという感じでは ありません。やはり風通しの良い場所に吊しておかなければいけないのでしょう。明るいうちなら大丈夫だろう、 と判断して、再びベランダに吊すことにしたのですが、それは猫にとってどれほどイカが素敵なものなのか、 まるで理解していない甘い考えだったようです。ガラス戸を閉めて三十分も経たないうちに、再びベランダから 不審な物音。振り返ってみると、イカを狙って前脚を伸ばす猫の姿が目に映りました。昨夜とは別の猫のようです。またかよ、と思いながらガラス戸を開けて猫を追い払い、どうしたものか思案した挙げ句、こうなったらもう 食べてしまうことにしました。炙ってみると良い匂いがしたので少し期待したものの、食べてみるとやはり・・・。 都会で干物を作るのは難しいですね。
2008年05月21日
この三年間愛用していたデスクトップPCがついに壊れてしまいました。少し前から、いきなり勝手に再起動をするようになったりと挙動が怪しかったのですが、ついにOSすら立ち上がらない状況になりました。幸い、事前に大事なデータは外付けHDDに移していたので、原稿が消えて途方に暮れるということはありませんでした。三年で寿命というのは早すぎるのか、それともこんなものなのか、一般的な相場はあまりよく知らないのですが、煙草のヤニと埃にまみれながらほぼ毎日のように長時間稼働してきたのですから、これまでよく頑張ったと褒めてやるべきなのかもしれません。やけに挙動が不安定だと思ってケースを開けてみると、冷却ファンにごっそりと埃が詰まっていて全く機能していなかったということもありました。ともかく、PCがなければ翼をもぎ取られた鳥も同然、仕事をすることもできないので、さっそく新たに購入することにしました。 どこでも仕事ができるようにとノートを購入することも考えたのですが、値段と性能を考慮した上で、結局再びデスクトップ型を購入することになりました。ショップモデルのPCを注文したため、製造・発送にやや時間がかかったものの、こうして無事に到着してこの文章を書いています。三年前に比べると、やはり同価格帯でもかなり性能が向上しているようで、以前のPCよりも格段に処理能力が上がってウハウハなのですが、まあ仕事に関して言えば自分の処理能力を上げないことには仕方がないわけで、残念ながら執筆速度に影響を与えることはなさそうです。これで小説を書くようになって三代目のPCということになりましたが、末永く使っていけることを祈りたいものです。
2008年02月01日
いやあ、中国産毒入り餃子は恐ろしいですね。これまでも、中国産うなぎからメチル水銀や合成抗菌剤が検出されたとか、中国の富裕層は決して自国産の野菜を食べない、などといった話を耳にしていたので、スーパーで買い物するときには、出来るだけ原産地が中国と表記されているものは買わないようにしていたのですが、まさか冷凍食品まで危ないとは思いもしませんでした。今回検出されたメタミドホスによる中毒事件は、中国では決して珍しいものではないようで、今年に入ってからも鍋料理を食べていた一家が病院に運ばれる事件があったそうです。こうなってくると多少割高になっても国産品を購入するようにしたいものですが、加工食品となると原材料全てについて産地が明記されているわけでもなく、もうメーカー側の良心を信じるしかないようです。まあ、あまり神経質になり過ぎると外食は一切出来なくなってしまいそうなので、いちいち血眼になって原産地を調べるつもりもないのですが。ところで、全く話は変わりますが、元ソフトバンクスホークスの宮地克彦選手は、結局、現役を引退することになり、ソフトバンク二軍育成担当になったようです。 もう現役選手として活躍する姿を見られなくなったのは残念ですが、今後は指導者として頑張って欲しいものです。
2008年01月16日
昨年末から続いていた奥歯の治療も、ようやく終わりが見えてきました。こんなに虫歯治療に時間がかかるのは 小学生の頃以来なのですが、それもこれも、長い間大きな虫歯になることもなく過ごしてきた油断から、発見が かなり遅れてしまったせいなのです。やけに冷たい水が奥歯に染みるなあ、と思って念のため歯医者に行くと、もう手遅れで、神経まで届くような虫歯になっていました。それから通院が始まったわけですが、いやあ、歯医者がこれほど恐ろしくなったのは初めてです。基本的な方針として、できるだけ神経を残すため麻酔を使わずに治療を進めることになったのですが、カリカリと虫歯部分を削られると、これがもう痛いこと痛いこと。まさに悶絶です。何て言うか、体の他の部分の痛みとは根本的に性質が違う気がしますね。結局、炎症を鎮める薬を詰めても効果がなく、神経は抜くことになったのですが、もうそのときには診療椅子に横になっただけで冷や汗がたらたらと垂れ落ちるほどの恐怖を植え込まれていました。昔、ダスティン・ホフマンが主演した「マラソンマン」という映画で、健康な歯を削られるという有名な拷問シーンがありました。以前はいまいちその怖さがぴんとこなかったものの、今ではよーく理解できます。といっても、治療してくれている歯医者さんに不満があるわけではなく、診療後には毎回丁寧な説明をしてくれるので、むしろ信頼しているのですが、やはり一度味わった肉体的苦痛の記憶はなかなか抜けないようです。この治療が終わっても、決して油断することなく、定期的に診察を受けようと思っています。
2007年10月27日
東京国立博物館に行ってきました。お目当てはもちろん「大徳川展」です。将軍家、御三家、そして徳川家ゆかりの地に伝えられてきた貴重な品々が一堂に会するという、歴史好きにとってはまさに垂涎物の企画です。しかも、あの天下三大名物と呼ばれた「初花」「新田」「楢柴」の三肩衝のうち、「初花」と「新田」が展示されていると聞いては、見に行かないわけにはいきません。ちなみに肩衝というのは抹茶を入れる茶道具で、肩が張っているような形のものをそう呼ぶそうです。この三大肩衝は戦国時代に興味がある人なら間違いなく一度は聞いたことがあるでしょう。あの信長が三つ全てを手に入れるために懸命になり、結果的に本能寺の悲劇を招いたという代物です。当時は、国一つと交換しても惜しくないほどの価値があったそうで、残念ながら楢柴は焼失してしまったのですが、残り二つを実際に拝めるというだけでも実に貴重な機会です。混雑を避けるために平日に訪れると、それでも大徳川展は盛況で、なかなか前に進むことができませんでした。逸る心を抑えながら、その他の展示物を見ながらゆっくり進んでいきます。 家康の馬印、関ヶ原で着用した甲冑、狩野探幽の大屏風、などなど、国宝級、重要文化財級の展示物がこれでもかというほど並んでいて、さすが徳川家だぜと思わされましたが、普段ならともかくこの日の僕の心は肩衝で占められていました。途中からざっと眺めるだけになり、ともかく先を急ぎます。そして、第一展示場を後にして、第二展示場へ入り、そろそろ足腰に疲労が溜まり始めたところで、ようやく「初花」「新田」と対面することができました。解説の札には「大名物」と書かれています。「名物」ではなく「大名物」です。やはり他の展示品とは格が違いますね。いえ、他にも「大名物」は展示されていたんですが、良く知らない茶壺などでした。で、実際に目にした感想ですが、やはり素人の僕にはどこにそれほどの価値があるのかよく分かりません。それでも四方をぐるぐる周りながら舐めるように観察し、その形と色合いを心に刻み込みました。これが秀吉の北野大茶会で使用されたのかと思うと、深い感慨を覚えます。肩衝との対面を終えると、後はもう消化試合のようなもので、足腰が痛むこともあってほとんど流すように他の展示物を見て回りました。博物館を後にしたときには、ぐったりと疲れてしまいましたが、それでも憧れの「初花」「新田」を見ることができて、もう大満足でした。
2007年7月17日
やりました! ついにグランプリを全て☆3でクリアです! というのは何事かと言いますと、しばらく前に マリオカートDSを購入して、仕事の合間に息抜きとして遊んでいたんですが、遂に全てのグランプリを完全 制覇したというわけです。始めたばかりの頃は、CPUのインチキくさい加速力や嫌がらせのようなアイテム 攻撃に悩まされ、息抜きをしているんだかストレスを貯めてるんだか分からない状態が続きましたが、慣れて くればまあまあ楽勝、という感じになりました。学生時代には、寮の仲間たちとニンテンドー64版を毎晩 徹夜で遊んでいた時期もありましたから、その頃に鍛えた腕が徐々に戻ってきたのかもしれません。シングル プレイに飽きればWi-fi対戦だ、というのが普通の流れなんでしょうが、僕は基本的に顔の見えないネットでも 人見知りをする質なので、今のところは友人と二人でちょぼちょぼと対戦したりしています。最近はどっかりと 腰を据えてゲームをする余裕がなく(時間的にというよりも心理的にですが)、PS2でさえ埃を被っています が、ゲームをする余裕はあるが仕事がない、という状況に比べれば天国のようなものなので、新作ゲームの 噂などは極力耳に入れないようにして仕事に励もうと思います。
2007年7月4日
今年も恒例の学生寮旅行会にOBとして参加して参りました。朝八時にバスに乗り込み出発し、まずはビールで 乾杯、というところまでは例年通りだったのですが、今年は前日まで根を詰めて仕事をしていたせいか、しばらく すると眠気が湧いて、記憶があやふやになるまで飲むところまではいかずに早々に眠り込んでしまいました。 やがて昼過ぎに善光寺へ着いたところで目が覚め、門前町の宿坊で昼食を取ることになりました。お坊さんの 有り難い説法を聞きながら蕎麦を食べ、一休みしたところで境内を散策です。ちなみに、去年友人と長野旅行に 来た際に善光寺も訪れておりまして、そのときに戒壇巡りは経験していたので、今回はパスしてホルスタイン牛 の像などを見物することにしました。なんでもそのホルスタイン牛の背中の模様が長野県の形をしているそうで、 そのことを近くで花の手入れをしていたおじさんに尋ねてみたところ、「さあ、よく知りません」という答えが 返ってきました。うむ。やがて散策を終えて善光寺を出発すると、しばらくして学生だけがOBとは別行動する ことになりました。なんと古いロマンスカーを購入して運用する鉄道路線があるそうで、それに乗って移動する そうなのです。しかも、ツアーガイドさんは僕も学生組と一緒に行動しないかと勧めてくれまして、うしし、 僕もまだまだ若者組だな、と思いながら、ロマンスカーに乗ることにしました。もちろん初めて乗る車両で、 最初のうちは興奮してあれこれ触っていたのですが、まあ普段から電車には乗り慣れているわけですから、 十五分もすると少々退屈し始め、仕方がないので対面の座席に座った学生たちとエロしりとりをして目的地までの時間を過ごしました。その後、ホテルへ到着すると、まずは温泉に入って汗を流すことにしました。車中のビンゴゲームで当たった商品である最新式の水鉄砲を持ち込んでいた学生がいたので、ただ横で見ているだけでは我慢 できず、奪い取って遊ぶという一幕もありました。風呂から上がると、お待ちかねの宴会タイムです。学生たちが 半裸で大騒ぎするのを見物したり、美人若女将にお酌をしてもらったり、ビールを注ぎに来た学生にくどくどと人生訓を垂れたりと、実に愉快な時間を過ごさせてもらいました。ここ数年は、宴会が終わると部屋にもどって ゆっくり飲むという展開だったのですが、今回は違います。今回の宿は温泉街の真ん中にあり、飲みに行くのには 不自由しません。残念ながら、近くにあったストリップ劇場は踊り子さんがラスベガスへ研修に行っているために (本当かよ)休業中だったので、とりあえず場末のスナック風の店で飲むことになりました。 さて、翌日になりますと、僕は一人だけ朝五時に目が覚めてしまいました。もちろん、他のOBはまだ熟睡中です。この辺りが、普段は不規則な生活をしている者の不都合な点でしょう。団体行動をしていても、なかなかみんなとリズムを合わせることができないのです。仕方がないので、みんなが起き出すまでの間、一人で窓の外の景色を 眺めながら次作の構想を練ることにしました。偉い。その後、朝食を食べて宿を発つと、向かった先は白糸の滝です。ここでは六人ほどの学生が男気を見せ、滝壺で泳ぐ姿を披露してくれました。呆気にとられながらも携帯の カメラで撮影する他の観光客たち。恐ろしく冷たい水から上がってきて半端なく震える学生たち。素敵な光景を堪能させてもらいました。そして次に向かったのは軽井沢。とても美味しい蕎麦を食べてから、しばらく大通りを散策します。実はこの軽井沢は、僕が大学二年のときの旅行会で訪れた場所であり、当時と変わらないトリックアート館を目にしたとき、思わず過ぎ去った時間への感慨に耽ってしましました。続いてワイン工場に移動して試飲ワインをたらふく飲んだ後は、早くも東京への帰路につくことになります。いつもなら、帰りの車中では寅さんシリーズや釣り馬鹿シリーズを放映するところですが、今回は意外にもナウシカでした。十数年ぶりに見ることになったナウシカはとても面白く、時間を忘れてしまうほどです。そんなこんなで今年も無事に旅行会から帰ってきました。・・・あ、誰にもお土産を買ってなかった。
2007年6月17日
文明の利器シリーズ第二弾! ということで、デジタルオーディオプレイヤーを購入いたしました。 (ちなみに第一弾は掃除機でした)我が家にはまあまあの数のCDがあるのですが、学生時代に購入した MDラジカセはとっくの昔に壊れ、代わりに使っていたCDウォークマンも頻繁に音飛びを繰り返す半壊状態 となってからは、滅多に音楽も聴くことはなくなっていました。音楽がなくても格別の不便はないとはいえ、 やはり何か物足りない寂しさを感じてたこともあり、自宅に遊びに来た友人がなかなか洒落た携帯プレイヤーを 持っていたのを目にしたことをきっかけに、購入してみることにしたのです。最初は「iPod」でいいか、と 思っていたのですが、その手の機器に詳しい友人に相談したところ、最近はソニーのウォークマンもなかなか の品質だと勧められ、そちらを購入することになりました。そして、家に帰ってさっそく家中のCDを引っ張り 出してエンコード作業を始めると、すぐに大変なことに気付いてしまいました。どうせ2Gもあれば充分だろう、 と適当にモデルを選んだのですが、2Gでは全ての曲を放り込むにはとても足りないのです。仕方なく、お気 に入りの曲だけを選択していくことにすると、これがまた時間のかかること。結局、全ての作業が終わるまでに 半日かかることになってしまいました。しかしまあ、これでいつでも自由に好きな曲を聴けるようになった わけですから、苦労した甲斐もあったというものです。ちなみに、全部で366曲だったので、一日中シャッフル で聞いていても曲が被ることはなさそうです。文明ばんざい!
2007年6月3日
「三毛別羆事件」という日本の獣害史上最大の事件のことをふとした拍子にネットで知りまして、その余りにも 陰惨な内容に興味を惹かれ、事件を取り上げた色々なサイトを巡ってみました。ざっと事件について説明します と、大正四年に北海道苫前群にあった十五戸の集落が羆に襲われ、七人を喰い殺して三人に重傷を負わせた、 というものです。気が弱い人は決して詳細を知らない方が良いと思われるくらい悲惨な出来事で、改めて自然の 恐ろしさを知ることになりました。そういった記事を読んでいくうちに、この事件をモデルとして吉村昭が 「羆嵐」という小説を書いていることを知り、早速本屋に行って購入してみました。これまで、吉村昭といえば 文学作品を書いているとばかり思い込んで手を出したことはなかったのですが、実際に読んでみると、何で敬遠 していたのだろうと後悔するほどの面白さ。「羆嵐」を読み終えた翌日、再び本屋に足を運んで更に二冊ほど 買い込むことになりました。それはともかくとして、事件の詳細については既に知っていたので、そういった 点で「羆嵐」から新たな事実を発見するということはなく、もっぱら興味は北海道開拓村の貧しい生活について の描写に向けられました。それともう一つ興味深かったのは、最終的に羆を仕留めることになる猟師の描写についてです。モデルとなった実在の人物は山本兵吉という名で、かつてサバサキ(小刀)で羆を仕留めたこともあることから、「宗谷のサバサキの兄ぃ」と呼ばれており(カッコイイですよね、このあだ名)、日露戦争に従軍 した際にぶんどったロシア銃を自慢にしている、という人でした。集落の住人から助けを求められた際は、酒代を得るために銃を質に入れていたせいで一度は断ることになるのですが、やはりどうしても気に掛かり、質屋を拝み倒して銃を引き出し、急いで現場へ駆け付けてきました。こうした話から、僕がイメージしていたのは、少しお調子者だが陽気で頼りになるオヤジ、という感じだったのですが、「羆嵐」の中で山岡銀四郎という名前で描かれる猟師は、粗暴で村の嫌われ者、最後まで孤立を続けて大自然と一人で相対する、というキャラクターでした。これはやはり、作品のテーマを浮き上がらせるために必要とされた人物像ということなのでしょう。事実を下敷きに小説を書く際に、作家にどのような工夫が求められるのか、ほんの少し分かったような気がします。
2007年5月27日
サイン本のネット販売に申し込んでくださった皆様、どうもありがとうございます。今週は暇を見つけては サインの練習をしていました。これまでも友人知人にサインをすることはあったのですが、そこはそれ、 身近な人間に気取ったサインをしたって仕方ない、という照れがありまして、ごくごく普通の楷書で名前を 書くだけでした。しかし、サイン本の販売ともなるといかにもオフィシャルな感じで、この機会に自分の サインを決めておこうと思い、あれこれと試行錯誤をしていました。とはいえ、芸能人やスポーツ選手の ような洒落たデザインを考える能力があるわけでもなく、書き順と文字の形を適当に崩してみただけなので すが。元々、自分でもうんざりするくらいの悪筆でして、PCとワープロソフトという文明の利器がなければ、 果たして長編小説を書けただろうか、というくらいなので、どれだけ練習してみても美麗な文字にはほど遠く、 ずらりと並んだ自分の名前の文字を見てはため息を吐いています。そもそも、書く度に形が違うんですよね。 それでも、気持ちだけはしっかり込めて書くつもりなので、サインをする際は文字の汚さには目をつむって ください……。

2007年5月13日

気付けばサイトの更新が長らく途絶えてしまっていました。というのも、この一ヶ月ほどはこれまでになく仕事に追われ、午後のロードショーをのんびりと見る余裕さえなく、ネタらしいネタを見つけることが出来なかったせいです。 執筆量が劇的に増えたというわけではないのですが、二ヶ月連続刊行という人生初の事態を前にして、締切が設定された作業を黙々とこなしていましたので、なかなか精神的に追い詰められた生活をしておりました。 それにしても二ヶ月連続で自分の本が出るとは、去年の今頃はとても考えられなかったでしょう。これも皆様の応援のお陰と深く感謝しております。
これだけ頑張ってるんだから自分にご褒美を与えてもいいだろう、と思って先頃購入したのは掃除機です。今のマンションに引っ越したときに掃除機は買っていたのですが、これが充電式で吸引はローラーで巻き込むだけ、という本格的な掃除をするにはかなり物足りないものでした。そこで今回、普通の掃除機を買ってみますと、いやあこの頼もしい吸引力。付属のノズルを使ってテレビの上まで掃除してしまいました。部屋の空気を綺麗にしてこれからも頑張るぞ! と一人意気込むのでした。

2007年4月15日

行って参りました、都知事選挙。これまで選挙になるとすぐ近所にある自治会館が投票所になっていたのですが、 何か区画が変わったらしく、今回は少し遠くの小学校まで足を運ばなくてはなりませんでした。幸い朝から晴天に恵まれ、散歩がてら、のんびりと歩いていくことにしました。目的の小学校に向かう途中で川沿いの道を通ることになるのですが、ここがまた素晴らしい桜並木になっていまして、多少散ってはいたものの、ちょっとした一人花見の気分になれました。しかし、いざ小学校の前に到着すると、呑気な気分から一転して微妙な緊張感を覚えてしまいます。ここ数年、小学校の警備が非常に厳しくなっているせいで、まるで入ってはいけない空間に足を踏み入れるような気分になってしまうのです。まあ、何もない平日ではなく、投票日という大義名分があるのですから、そう意識することでもないんですが。恐る恐る体育館に入って無事に投票を済ませ、出入り口に立っていたNHKの出口調査員に見事にスルーされ、帰宅することになりました。それにしても、今回もネタ系候補としてはドクター・中松がナンバーワンになると思っていたのですが、伏兵、外山恒一に見事に話題をさらわれてしまいましたね。あの政見放送の衝撃は、内田裕也のそれに勝るとも劣らないものでした。 ただし、真性度を考えると、やはり内田裕也には及ばないような気もします。

2007年4月8日

コナン、と聞いて僕がまず思い浮かべるのは、「コナン・ドイル」でもなく「名探偵コナン」でもなく、 「未来少年コナン」でもなく、「コナン・ザ・グレート」なのです。 ロバート・E・ハワード原作、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のこの映画を初めて見たのは、中学生になったばかりの頃だったでしょうか。その迫力ある映像と美しくも壮大な音楽に魅了され、録画したビデオを何度となく見ることになりました。もちろん、現在の最先端のCG技術を使った映画、例えば「ロード・オブ・ザ・リング」などと比べてしまうと、どうしても粗が目立ってしまうのですが、それでも生身のスタントのみで作られた決戦シーンなどは、今でも色褪せない迫力があるかと思います。二時間に足りない中で、その生い立ちから始まり、苦難の成長、仲間との出会い、そして遂には両親の復讐を遂げるというストーリーを過不足なく描ききったストーリー構成も見事です。原作の方も短編集を4、5冊読みまして、こちらは映画とはまた違う魅力のある物語だったのですが、やはり最初の出会いの方が衝撃が大きいのでしょう、小説の方に深くはまることはありませんでした。で、どうして今、コナンなのかというと、いつものごとく午後のロードショーで放映されてたのを見たからなんですね。話の筋を全て知っているにもかかわらず、つい最後まで見てしまいました。 そのあと、何気なくネットでコナンの情報を調べたのですが、ここで驚きの事実が。なんと、僕が一度も見たことのないシーンの動画を目にしたのです。つまり、今まで僕が見てきたのは、全てTV放映用に編集されたものだったようです。慌てて更に調べると、特別編と銘打たれたDVDが販売されているようで、収録時間は131分。これこそオリジナル版なのかもしれません。うーむ、これは是非とも入手すべきなのかもしれません。あ、ちなみに続編の「キング・オブ・デストロイヤー」はグレース・ジョーンズ以外にはほとんど魅力を感じるところのない出来でした・・・。とはいえ、ネットの評判を見てみると、一作目を失敗作、二作目を楽しい作品と評価している方もいるようで、本当に人の好みは様々だなあと思います。

2007年3月25日

何気なくお昼頃にテレビをつけていますと、テレ東で「江戸の牙」という時代劇をやっていました。 お昼ご飯を食べながら見るともなく見ていたのですが、いよいよ山場の討ち入りシーンになったところで、思わずはっと箸を止めてしまいました。 その場面で流れる曲に聞き覚えがあるような気がしたからです。クラップハンズというんでしょうか、手拍子を使ったフラメンコ風の曲で、時代劇の音楽としては異質なとても格好いい曲です。 どこで聞いたんだろうとしばし考え、思い出したのが「KILL BILLvol.1」です。あの映画のクライマックスシーンで流れた「Don't let me be missunderstood」にとても似てるんですね。斬り合いというシーンも同じですし、つまりタランティーノは「江戸の牙」に影響を受けてあの曲を選んだということなんでしょうか。急いでネットで調べてみると、同じ推測をしている方が多数いるようでした。まあ、「影の軍団」の影響を受けて、千葉真一に服部半蔵という役名をあてていたくらいですから、決しておかしな推測ではないでしょう。 こんなに古い時代劇もチェックしているタランティーノのオタクぶりも凄いですが、現代でも充分に通じる演出をしていた当時の時代劇も凄いものです。そういえば「江戸の牙」に限らず「必殺仕事人」の宇崎竜童によるオープニングナレーションにも痺れたものですし、何というか、現代の時代劇もこれくらい挑戦的な演出をして欲しいなあと思いました。

2007年3月18日

当分は使うこともなく部屋の飾り状態になるかと思われていたニンテンドーDSですが、友人にNEWスーパーマリオを借りたところ、その待遇が激変、常に手元に置くような状態となりました。2Dアクションゲームをするなんて何年ぶりでしょうかねえ。それにしても面白い。何というか、TVゲームの原点に戻ったような楽しさです。一ステージが短く、すぐに中断可能ということで、仕事の合間の息抜きとして(たまに主客逆転の場合もありましたが・・・)遊び続け、ついにはコンプリートクリアに至ることになりました。
それから数日後、愛媛の地元の方に転勤で帰られていた寮のOBの方が久々に上京してくることになり、歓迎会をするとのことで、僕も出席してきました。その宴席で、参加されたOBの方の一人が、ちょうど卒園を迎えたばかりの息子さんを連れてこられていました。そして、僕の隣の席に座った息子さんが手にしていたのはDS。持ってきたソフトの中にマリオがあるのに気付き、思わずつい最近クリアしたばかりだと自慢してしまいました。すると、息子さんは難しくて行けないステージをクリアしてくれと頼んでくるのです。何しろほんの少し前にクリアしたばかりですから、お易いご用とばかりに、一発でクリアしてみせると、更にその先もプレイしてくれ、とのことです。その眼差しに宿る尊敬の念。びんびん伝わってきます。僕の人生でこれだけ人から尊敬されたことはないんじゃないでしょうか。結局、もう歓迎会などそっちのけで二人でゲームを続け、十数ステージほどクリアすることになってしまいました。マリオの天才、などと呼ばれましたが、何しろ小さな子供ですから決してお世辞などではなく、心の底から言っていることが分かります。実に良い心地でした。 やっててよかったスーパーマリオ!

2007年3月11日

ふらりと古本屋へ寄りますと、「レジェンド・オブ・メキシコ」の中古DVDが目に入ったので、 思わず購入してしまいました。公開当時に映画館で見たことがある作品で、まあ色々とわけが分からない展開が多くて、 いずれもう一度見てみようと思っていたのです。この作品について簡単に説明しますと、 「スパイキッズ」シリーズの大ヒットで一躍メジャー監督となったロバート・ロドリゲスが、まだ素人だった頃に作成したのが「エル・マリアッチ」という自主制作映画で、 その作品が評価されてハリウッド映画としてリメイクされたのが「デスペラード」、そして三部作最後の作品として作成されたのがこの「レジェンド・オブ・メキシコ」というわけです。
ややこしいのは、この作品がストーリー上で正しく「デスペラード」の続編ではないことで、語られる過去が妙に食い違っていたり、 実は前作との間には映画化されてない別のストーリーがあると監督が語っていたりと、本当によく分かりません。しかも、「デスペラード」で死ぬ役を演じた役者が、全く別の役でそのまま登場したり (この辺はセルジオ・レオーネの影響だそうで)混乱に拍車をかけます。まさにこれこそラテンのノリというやつで、生真面目な日本人である僕にはなかなか理解しがたい点なのかもしれません。
改めて全編を通して見てもよく分からなかったので、DVD特典の監督解説を聞いてみました。すると、どうやら この映画はハリウッドの俳優組合ストライキの直前に、七週間という超スピード撮影されたものだと分かりました。この規模のオールスターキャストとしては異例だそうで、普通なら半年はかかるそうです。 準主演、あるいは影の主演であるジョニー・デップに至っては、8日間しか撮影に参加できなかったらしいのですから凄まじい。 その上、急遽成立した撮影で大急ぎで脚本を作成したために、アクションシーンについては「マッドマックス2みたいな感じで」としか書かれてない部分もあったそうです。 なるほど、幾らロバート・ロドリゲスとはいえ、さすがに混沌とし過ぎたストーリーだと思っていたら、そんな裏事情があったんですね。
監督解説を聞いて思わず笑ったのが、全編を通してHDビデオ撮影を絶賛し続けていたことです。場面の解説などそっちのけで、ふと思い出しては絶賛を繰り返す、という内容になっていました。デジタル映像は安っぽい、フィルム撮影こそが自然に見える、という固定観念を持っていたのですが、この作品の仕上がりを見る限りでは、決してそんなことはないと分かります。 この作品が好きか嫌いかと言えば「大好き」なんですが、面白いかつまらないかと言えば「微妙」といったところです。映画に限らず、漫画、小説についても、やはり最も大事なのが感性の相性みたいですね。とはいえ、感性ばかりは努力で変えられるものではないので、実作者のスタンスとしては、努力次第で何とかなる部分に磨きを掛けていくしかなさそうです。

2007年3月5日

近所のスーパーに行きますと、いつも売り切れている『風に吹かれて豆腐屋ジョニー』という豆腐が棚に残って いたので、以前、あれは美味しいよ、と人から勧められていたのを思い出し、試しに買ってみることにしました。 帰ってさっそく食べてみると、普通の豆腐との違いにびっくりです。杏仁豆腐っぽい甘みのある濃厚な味で、 人によって好みは別れそうですが、確かに値段の高さに見合う美味しさでした。これなら味付け次第で酒の肴 にもなりそうです。昔、司馬遼太郎の「花神」の中で、村田蔵六がいつも豆腐だけを膝元に置いて酒を飲んでい た、という記述に憧れ、さっそくスーパーで豆腐を買ってきてツマミにしようとしたことがあったのですが、 忠実に真似をしようと何もかけずにそのまま食べていると、半丁ほどで気分が悪くなってきました・・・。
正直言ってまずかったです、ええ。スーパーの安物だからダメだったのかと思い、今度は近所にあった豆腐屋に 出掛けていって木綿豆腐を一丁買っても、やはりまずい・・・。当時とはやはり混ぜモノが違うせいかと思い、 すっかり諦めていたのですが、この『ジョニー』なら酒のツマミになりそうです。もっとも、いつでも豆腐さえ あれば酒が飲める、とまでは好物になりそうにはありませんが。
小説に出てきた料理を実際に食べに行くことはまずないのですが(面倒なので・・・)、嗜好に妙な影響を受け ることはたまにあります。まだ小学生の頃、学級文庫にあったロビンソン・クルーソーもので、自分で苦労して 焼いたパンを美味そうに食べる場面を読んだときには、その影響で給食のパンがかなりの好物になりました。わ ざわざぎゅうぎゅうに押し潰して固くして、少しずつちぎって食べながら、孤島で一人暮らす気分に浸ったもの です。

2007年2月22日

俺はDSを買ったぞ!
ということで、購入いたしましたニンテンドーDS。いえ、前々から何となく欲しいなあとは思ってたんですが、 どうしてもやらずにはおられない、というキラーソフトがあるわけでもなく、本当なら今の時期に購入するつも りはありませんでした。ところが、別の用件でふらりとビッグカメラ立川店を訪れたところ、突然響き渡った 「ニンテンドーDSを緊急入荷いたしました!」という館内放送。それを聞いて思わずアワアワと取り乱し、気が つけば整理券をもらってレジに並んでいました。しかも、一緒にいた友人にお金を借りて。どうも緊急事態にな ると冷静な判断が出来なくなってしまうようです。何しろ、DSを購入したのはもう二週間も前になるというの に、まだ一本もソフトを買っていないのですから。結局必要なかったじゃないか、ということなんですが、こぼ れたミルクを嘆いても仕方がない、という格言がありますように、今更言ったところで詮無いことです。これか ら、どうしてもやりたいというソフトを探してみることにします。
ところで、いつの間にかバレンタインデーも終わっていましたね。幸い「今日はバレンタインだ!」と気付いた のは当日の午後11時を過ぎた頃だったので、世の中を呪う時間もありませんでした。ちなみに、バレンタインと 気付いてまずやったのは、ネットで「血のバレンタイン」を検索することでした。どんな映画だったかなあ、と ついつい気になりまして。確か、僕が子供の頃、テレ東系列の深夜映画で放映されたことがあったはずで、その とき父親にどんな映画か知ってる?と聞いてみたところ、「マフィア映画じゃない?」という答えが返ってきま した。うん、それはカポネの方の「血のバレンタイン」ですね。ちなみに、毎年クリスマスになるとつい検索 してしまうのは「サンタが殺しにやってくる」です。

2007年2月10日

ぼんやりとインターネッツを巡回していますと、ふと「シャアが来る! 地獄変」という動画を目にして、 何気なく見てみたのですが、いやあ、これは素晴らしい。妙にはまって何度も見てしまいました。元ネタ になっているのは、ずっと前にPSで発売されたガンダムのゲームのムービーで、登場人物が全員実写で キャスティングされていることで有名なものです。中でも実写版シャアのインパクトは強烈で、ゲームを 紹介しているサイトではもれなく爆笑したという評価が下されてました。僕もその写真を見たときは大笑 いしたものですが、実際に動画で見てみると、これが意外に悪くないんですねえ。衣装の安っぽさは別と して、そのふてぶてしい笑みといい、台詞が聞こえなくても伝わってくる尊大な態度といい、実にステキ です。やっぱり少佐ともなれば中隊を率いる立場ですから、これくらいの貫禄がなくては。ガンダムがハ リウッドで映画化される、という話はよく耳にしますが、その際にはぜひこの役者さんをシャアとして起 用してもらいたいです。うん、同意してくれる人はいないでしょうね。

2007年1月20日

あけましておめでとうございます。と、挨拶するにはもう遅すぎるような気もしますが、ともかく年が明けて 最初の更新ということで、今年もよろしくお願いします。
正月に帰省している間、別にずっとごろごろしていたわけではないのですが、食事の方は上げ膳据え膳で三食 きっちりとっていたので、いつも通りに体重を増やしてきました。それにしても、今回の帰省ではやたらめったら 太った太ったと言われた気がします。むむむ、筋肉をつけて脂肪を減らそうという去年のプランは完全に裏目に 出てしまったようです。プロレスラー風の固太りとでもいいますか、確かに鏡に映った自分の体型をみると、 丸々としています。やっぱり有酸素運動をしなきゃ駄目なんでしょうか。というわけで、今年はもう筋トレは 止めにして、万歩計をつけて毎日一万歩以上歩いたと嬉しそうに報告してくる母を見習い、出来るだけ外を 歩くことを目標にします。
えー、それとサイトのリニューアルについては、週刊日記を改めて「ずいずい随筆」に(酷いタイトルですね)、 そしてずっと載せっぱなしにしていた長編小説を取っ払うということになりました。やはり以前に書いたものを 今の目で見ると、やたら欠点ばかり目について恥ずかしくなってしまうものでして。当初はせっかくサイトを 作ったのに中身が空っぽなのも困ると思って載せたのですが、日記の過去ログも多少は溜まってきたので、 ここらでお役ご免ということにさせてもらいます。
さて、今年の仕事の目標ですが、今のところ順調にいけば複数冊が出せそうな予定になっております。 もちろん、本が出せればいいというわけではなく、面白い小説を書くというのが根本的な目標ですので、 今年も精進していきたいと思います。
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